疾患からの腰痛に関する記事

疾患からの腰痛

2017年9月6日 2017年09月08日 投稿者: oj-youtu

腰痛の原因の多くはレントゲンなどの画像で医療が見られない『非特異的腰痛』ですが、その中の一部として内臓の疾患が関係する腰痛も存在します。

腰痛を引き起こす疾患として、

等があげられます。

内臓疾患と腰痛の関係性

お腹には、腹腔と呼ばれる腹部の内臓が収まっているところがあり、胃・肝臓・大腸があります。

その腹膜の後ろにあるのが後腹膜で、腎臓・膵臓・十二指腸があります。

内臓に異常が現れると、内臓自体が肥大化し腹部への筋力が低下します。その為、腹部で支えてきた圧力が支えきれなくなり、負担は腰にかかるようになります。結果、神経や血管が圧迫され、血流が悪くなることで腰痛の症状が現れるようになります。

他の原因として過食や飲みすぎ、ストレスにより過剰に胃酸が分泌し、胃や十二指腸の組織を消化します。
初期症状として、胃痛や胸焼けが現れますが、重症になると炎症部分が広がるため、腰痛の症状が現れるということです。

内臓疾患からくる腰痛の特徴

腰痛疾患に特徴である前屈や後屈などの特定の動作で症状が現れることはありません。
動かなくても腰痛の症状が続く場合や、腹部を押した場合に強い痛みが現れる場合や腰痛とは別に、吐き気・下痢・血便・血尿・発熱の症状が現れる場合は、内臓疾患が原因の可能性が考えられます。

また前立腺肥大や子宮内膜症が原因の場合は、骨盤や仙腸関節に痛みが続くということもあります。

便秘からの腰痛

実は便秘が原因での腰痛が現れることがあります。
便秘が原因で腰痛がおこるメカニズムとして以下のことが考えられます。

便秘の期間が長い間続くと腸内に残っている便からガスが滞留し、腸が膨らみ周辺の器官や血管を圧迫する為、血流が滞リ疲労物質が貯まる事から腰痛の症状が現れるようになります。また便自体も腸内の滞りことで腐敗し、毒素が排出されて血液内に循環される為、その影響から筋肉がこわばり腰痛が現れます。

内臓疾患の確認方法

腰痛患者を診断する場合、「内臓疾患が原因ではないか」は『レッドフラッグ』というチェック項目を使って調べます。

『レッドフラッグチェック項目』

  • 発症時の年齢が20歳未満または55歳以上
  • 交通事故や高所から転落した経験がある
  • 徐々に痛みが発生している。
  • 悪性腫瘍の既往歴がある
  • 夜間にも痛みが発生する。
  • 腰痛の症状が楽になる姿勢がない
  • 特定の動作で痛みが出るのではなく常に痛みがある
  • 急に体重が減少した(原因不明)
  • 腰以外に体全体の調子が悪い
  • 糖尿病になったことがある。
  • 過去に腰痛に手術を受けたことがある。
  • 胸に痛みがある。
  • 尿路感染症になったことがある。
  • 身体はゆがんでいるまたは変形している。
  • 長い間ステロイドを使用してきた。
  • 腰の痛みから前屈できない期間が3か月以上ある。

レッドフラッグチェックに該当した患者には、画像検査や血液検査をして、
「重大な脊椎病変」がないかどうかを調べることが必要ですので、一度病院で診断していただきましょう。

内臓疾患の予防対策

では、内臓疾患にならないためには以下のことが必要です。

  • 食べ過ぎ・飲みすぎを控える(胃の調子がおさまるまで、腹八分以上は食べない。)
  • お腹に刺激を与える食べ物や冷たい飲み物を控える。
  • 睡眠を十分にとるようにする
  • ストレスをため込まない。