腰痛治療に関する記事

セルゲル法(椎間板修復インプラントゲル治療術)

2017年9月6日 2022年07月06日 投稿者: oj-youtu

セルゲル法とは?

セルゲル法とは、ヨーロッパを中心に世界中で導入されている先進的な椎間板の修復・再生治療法です。
今までは、日本国内で実施することはありませんでしたが、椎間板変性に対する治療にて現状よりもさらに患者様にとって有効でリスクのない治療法を調べた結果、椎間板の代わりとなるインプラント治療の存在を確認しました。

セルゲル法の治療方法

セルゲル法の治療方法ですが、手術前に局所麻酔を行い、麻酔後に椎間板に対して穿刺針と呼ばれる細い針を挿入します。
針が椎間板に到達した後に、椎間板の代わりとなるジェル状のインプラントを注入し、損傷している椎間板が修復されることで、椎間板変性が原因となる病気や症状を治療します。

日本では、椎間板ヘルニアの低侵襲治療として従来の椎間板切除術(MEDやPELD等)が保険が適応されるため案内されることが多いですが、

  • メスによる切開が必要である
  • 基本的には入院が必要
  • 合併症が存在する
  • 退院後も通院・リハビリが必要
  • 再発率が高い

とデメリットやリスクがあります。

また、リスクが少ない治療方法として、PLDD(経皮的レーザー椎間板減圧術)がありますが、髄核に照射したことによる炎症が起きることがごくわずかですがあります。一方、セルゲル法では炎症を起こすことはなく、インプラントも体内に残ることで椎間板の代わりとなり腰椎を支える為、PLDD治療やPODD治療のように、椎間板のボリュームが減少する事はなく、緩衝材として作用する為、椎間板を温存する事が可能です。

但し、セルゲル法にもデメリットがあり、それは椎間板の量が治療適応の基準より少ないと治療を受けることができません。

セルゲル法の対象となる方

  • 椎間板ヘルニアや脊柱菅狭窄症で腰痛が辛い。
  • 体に外科手術の傷を残したくない。
  • 外科手術が怖い。不安を感じる。
  • 過去に手術をしたが一向に良くならない。
  • 過去に脊椎固定術や椎間板摘出を行い、外科手術ができない。
  • 高齢者の為、他の治療方法は受けられなかった。
  • PLDDでの治療を検討している。(治れば自由診療でも問題ない。)

セルゲル法の対象となる腰痛疾患・症状

椎間板ヘルニア

軽~中
脊柱管狭窄症
腰椎変性すべり症

軽~重
椎間板変性症
腰椎不安定症

軽~重
坐骨神経痛
間欠性跛行
変形性腰痛症

軽~重
椎間関節症

軽~重
腰椎分離症・分離すべり症

軽~重
腰椎圧迫骨折
腰椎変形性側弯症

軽~中
筋・筋膜性腰痛
仙腸関節障害