腰痛疾患に関する記事

坐骨神経痛

2017年9月6日 2017年09月06日 投稿者: oj-youtu

坐骨神経痛とは?

坐骨神経痛は、腰痛で整骨院または病院へ行った際によく聞く言葉ではありますが、病名ではなく症状のことを指します。
坐骨神経痛は、腰に限らずお尻や下肢の広範囲に痛みや痺れといった症状が発生します。

坐骨神経痛の症状

初期症状として、しびれよりも痛みや倦怠感といった筋肉痛の症状が出始めますが、長時間痛みが出ることはない為、時間が経過することで症状が消えていることも多いです。但し、治療を行わないと重症度が増し、徐々に、歩行時や運動時に重だるさや下半身にしびれが出るようになります。
痺れが発生する場所は、太ももから下に症状が現れはじめ、段々しびれが足先へと進むにつれて重症度が増し、軽い痺れ程度から激痛になり、さらに重症度が増すと感覚が麻痺して、動けない場合も出てきます。その他の症状として排尿障害や睡眠の妨げになることもあります。

坐骨神経痛の代表的な症状は、間欠は行といった休憩しないと長時間歩き続けることができない症状です。そのまま症状を放っておくと特定の姿勢で痛みが緩和できたのが、常時激しい痛みや痺れが出るようになります。

坐骨神経痛の原因

坐骨神経痛は、何らかの原因で坐骨神経が圧迫されることで痛みや痺れが発生するのですが、神経が圧迫される原因は「わからない場合」の方が多いのです。
その理由として、痛みの発生した理由などをお伺いしたとしても、人それぞれで感じ方や、理由が統一されていないかです。

但し、症状によってはその神経が圧迫されているのかは、ある程度判断できます。
例えば、脛の内側から足への痺れる場合はL4と呼ばれる第四腰椎神経付近で坐骨神経が圧迫されている可能性があり、また脛の外側の場合はL5(第五腰椎神経)、S1(第一仙骨神経)付近の坐骨神経が圧迫されて入り可能性があると考えられ、足の甲や裏が痺れる場合はL5、足先の小指が痺れる場合はS1が考えられます。

では、原因として考えられることをいくつか書かせていただきます。

腰痛疾患から発生する坐骨神経痛

「椎間板ヘルニア」や「腰椎分離症・すべり症」「脊柱管狭窄症」といった脊椎に関連した腰痛疾患から神経を圧迫し、坐骨神経痛が発生すると考えられています。重症化する前にどれだけ痛みを抑えられるか重要です。

梨状筋の硬化による神経の圧迫

画像診断にて椎間板ヘルニアの可能性や脊柱管狭窄症の可能性が消えた場合に確認することが筋肉になります。坐骨神経痛で疑われる筋肉は梨状筋です。
梨状筋はお尻の最深部に存在しており、筋肉が硬くなることで神経を圧迫、坐骨神経痛痛になると考えられています。

梨状筋

では、坐骨神経痛を改善するために梨状筋をほぐせば治せるということになるのですが、
も申し上げたように梨状筋はお尻の最深部に存在しています。
その為、患者様ご自身でマッサージを使用としても、梨状筋を確認することができず、誤った場所をマッサージしたりすると症状が悪化する場合がありますので、リハビリなどで緩めることが多いです。

内臓疾患による坐骨神経痛

内臓疾患の影響から発生した「脊椎腫瘍」「骨盤内腫瘍」が神経を圧迫している可能性も考えられます。

心因性腰痛からくる坐骨神経痛

画像診断や筋肉、内臓疾患の可能性がなくなった場合に考えられるのが、ストレスや精神的な理由から腰痛が発生していることを考えます

坐骨神経痛の診断方法

腰痛の症状として現れる坐骨神経痛の診断方法をご説明いたします。

問診

問診を行い患者様から、

  • いつから痛むか
  • どういう症状が出ているか

といった内容を聞いた家で、坐骨神経痛の原因として考えられることを、特定していきます。

検査

問診でお伺いした内容を元に

  • 画像診断
  • 触診
  • ラセーグテスト
  • SLRテスト

といった検査を行います

患者様には仰向けになっていただき、SLRテストは足をまっすぐに伸ばした状態、ラセーグテストは膝を曲げた状態で、ゆっくりと足を上げていただき、低い角度で痛みや痺れが発生又は上がらない場合は、坐骨神経痛又は腰痛疾患の可能性を疑います。

また、患者様に

  • 前屈
  • 後屈
  • 側屈
  • 回旋

をしていただき、実際にどの動きをした場合に痛みが出てくるかを調べます。

坐骨神経痛の治療方法

坐骨神経痛の治療方法はこちらのページからご確認いただけます。

坐骨神経痛のQ&A

腰痛と坐骨神経痛は何が違うのですか?
腰痛も坐骨神経痛も症状の総称であり病名ではありません。また、腰痛と坐骨神経痛の区別は難しいです。一般的に神経症状が出たら坐骨神経痛と考えて良いでしょう
坐骨神経痛の緩和にインナーマッスルの強化は症状の改善になりますか?
腰椎椎間板ヘルニアによる慢性的な坐骨神経痛の背景には、体力や筋力の低下、精神的ストレスなどがあります。したがって、腰椎椎間板ヘルニアによる慢性的な腰痛及び坐骨神経痛には、体幹インナーマッスルのトレーニングは不可欠です。
下肢に電気が走ったようなピリッとした痛みがありますが原因は何ですか?
坐骨神経痛で電気が走ったような痛みはありますが、原因の疾患は別にあったりしますので医療機関に相談をお勧めします。
腰ではなくおしりのあたりが痛むのですが原因はなんですか?
お尻が痛む・太ももが痛むまたはピリピリしているなど、症状は様々ですが坐骨神経痛の可能性があります。医療機関へ相談をお勧めします。
腰痛と坐骨神経痛は何が違うのですか?
腰痛も坐骨神経痛も症状の総称であり病名ではありません。また、腰痛と坐骨神経痛の区別は難しいです。一般的に神経症状が出たら坐骨神経痛と考えて良いでしょう。

この疾患の有効な治療法