内臓疾患からの腰痛
腰痛に間違えやすい疾患
腰痛の原因の多くはレントゲンなどの画像で医療が見られない『非特異的腰痛』ですが、その中の一部として内臓の疾患が関係する腰痛も存在します。
なぜ、内臓の病気で腰痛になるの?と疑問になる方も多いと思いますが、腰痛がおこる要因として以下のことが考えられます。
内臓の病気になることで内臓自体が肥大し、その影響として体の内部から腹部や腰を圧迫し、その内臓による圧迫が原因で腰痛を引き起こします。
便秘による腰痛と言うことも考えられており、便秘による影響から腸内にガスが貯まり、腸内が膨らむことで、神経や血管を圧迫し、やがて腰痛を引き起こすとも言われています。
内臓疾患の確認方法
腰痛患者を診断する場合、「内臓疾患が原因ではないか」は『レッドフラッグ』というチェック項目を使って調べます。
- 発症時の年齢が20歳未満または55歳以上
- 腰以外に体全体の調子が悪い
- 交通事故や高所から転落した経験がある
- 徐々に痛みが発生している。
- 過去に腰痛に手術を受けたことがある。
- 悪性腫瘍の既往歴がある
- 胸に痛みがある。
- 夜間にも痛みが発生する。
- 尿路感染症になったことがある。
- 腰痛の症状が楽になる姿勢がない
- 身体はゆがんでいるまたは変形している。
- 特定の動作で痛みが出るのではなく常に痛みがある。
- 長い間ステロイドを使用してきた。
- 急に体重が減少した(原因不明)
- 腰の痛みから前屈できない期間が3か月以上ある。
レッドフラッグチェックに該当した場合には、画像検査や血液検査をして、
「重大な脊椎病変」がないかどうかを調べることが必要ですので、一度病院で診断しましょう。
腰痛に間違えやすい
疾患のQ&A
- 腰痛の中で内臓からくるものもあると聞きますが、普通の腰痛との違いは何ですか?
- 筋肉や骨格の歪みが原因で出る腰の痛みは、前屈・後屈・側屈・回旋で腰に痛みが出るのが特徴です。内臓疾患で腰痛が出る場合は、このような動作では痛みはあまり出ません。仰向けに寝た状態で両膝をまげて、自分で肝臓・腎臓・大腸・小腸などを刺激して、腰痛の原因が内臓か見分ける方法になります。
- 普通の腰痛と骨転移による腰痛の違いは何ですか?
- 単なる腰痛と思っていたら、重篤な病気が隠れていることもあります。なかなか腰痛が改善されない場合は、医療機関へ相談をお勧めします。
- 腰痛の中で内臓からくるものもあると聞きますが、普通の腰痛との違いは何ですか?
- 普通の腰痛だと思っていたら、重大な病気が隠れている可能性があります。医療機関へ相談をお勧めします
- 腰が痛くなり整形外科へ行きましたが、異常なしと言われたのですが、本当に大丈夫ですか?
- レントゲンやMRIで画像診断をし、筋肉の炎症などは異常が写らなく、場所の特定も出来ないので異常なしや原因不明となるようです。また整形外科では内臓疾患であるか判断ができない為、痛みが持続するようでしたら、医師に相談をお勧めします。