腰痛治療に関する記事

保存治療

2017年9月6日 2017年09月14日 投稿者: oj-youtu

腰痛は加齢による骨・関節・椎間板の劣化や変形または腰を支える筋肉の弱体化が原因で発生します。
腰痛は、症状が悪化することで麻痺や鈍痛・歩行困難の症状が出てくることから、
「今後、歩けなくなるのではないか」という不安な気持ちから手術を行うことがあります。
現代では医療の技術向上により、70~80代の方でも手術を選択することがあります。

"但し、本当に手術を選択してもよかったのでしょうか、もしかしたら手術を行う必要がなかったかも?"

このページでは、腰痛の保存治療について書かせていただきます。

保存治療とは?

保存治療とは医師の間で使う専門用語の一つで、人体を傷つけず、出血することのない治療法の総称です。

腰痛(ヘルニア)=手術というイメージをお持ちの方がいますが、必ず手術をいうことはありません。
また、椎間板ヘルニアがあったとしても痛みの原因は別のところにある場合も存在します。
まずは、腰痛の原因を問診や画像診断で調べ、痛みや痺れの原因が筋肉や骨,椎間板でない場合は、内臓疾患又は婦人科系の疾患の可能性を考えて他の診療科や病院へ案内されることがあります。また、筋肉や骨,椎間板が腰痛の原因であっても、手術する程の重症度ではない場合は保存治療を行うことが多く、良心的は病院では、腰痛になりにくいに生活方法や姿勢についてのアドバイスをいただける病院も多く存在します。

保存療法の種類

では、保存治療の種類について説明していきたいと思います。

薬物療法

腰痛で病院や整形外科で診断してもらった場合に湿布や塗り薬といった外用薬または炎症を抑える為の消炎鎮痛剤,筋肉の緊張を和らげることで腰の痛みを和らげる筋弛緩剤などがあります。また腰痛の原因が神経の場合は神経の回復を目的としたビタミンなどを摂取することがあります。

運動療法

腰痛になった場合に安静にすることがありますが、安静の期間が長くなると腰痛が長引くことがあります。

その為、安静が必要ない場合は、体操やストレッチや腰痛の改善になることがあります。
理由として、腹膜筋を鍛えることで腰に負担がかからないようにしているのですが、腹筋の筋力が低下することにより、
脊椎へと負担がかかり、脊椎が支えきれなくなることで神経への圧迫または筋肉への負担から炎症が起こる為、痛みや痺れと言った症状が現れる為、腹筋や背筋を鍛えることも重要と言えます。

但し、ただ腹筋と鍛えればいいかと言えばそうではなく、正しくない方法や無理をしての筋トレなどは反対に腰痛を悪化する恐れもありますので、ストレッチや運動を行う前又は教えて頂いた運動方法を忘れてしまった場合は医師に相談しましょう。

温熱療法

温熱療法を行う目的は、腰を温めて血行不良を改善させることです。
血行が良くなる事で新陳代謝が活発になり疲労物質や化学物質が滞ることがなくなり、腰痛の緩和や疲労の回復が期待できます。病院や整骨院ではホットパックや電気マッサージで血行不良を改善させることが多いです。
但し、急性腰痛に対して腰を温めることはかえって炎症を悪化させることがある為、診断内容によっては案内されないこともあります。

装具療法

装具療法は、患者自身の大きさに合わせたコルセット又は腰痛ベルトを着用し一定期間生活する治療方法です。

装具療法の目的として、

1.腰椎の動きを制限し、腰部にかかる負担を軽減させる。
2.脊椎の変形または異常姿勢を矯正する

があります。但し、一定期間過ぎても着用しているといつもまでの治療前に戻らず、かえって腰痛簿の症状が出る可能性がある為、着用に必要がないと診断された場合は速やかに着用をやめておきましょう。

マッサージ療法

病院などでは、案内されることは少ないですが、整骨院やマッサージ店で行われるのがマッサージ療法です。
マッサージ療法は腰痛の原因となっている筋肉の緊張をほぐすことで腰周辺の血流を改善し、痛みを緩和させる目的で行う対処療法です。

神経ブロック療法

腰痛の症状でも、下肢への痛みが強く薬物療法などでも十分な効果が得られない場合に行う治療方法でペインクリニックなどで腰痛の相談をした場合に行うことが多い治療方法です。目的として激しい痛みや長期的な痛みが続くと交感神経が緊張してしまい、さらに痛みを呼び起こすことがある為、痛みの原因となっている神経又は周辺の神経に対して神経ブロック注射を打ち脳への痛みの伝達を遮断します。

腰痛保存治療のQ&A

腰痛予防・改善方法が簡単に家で出来るものはありますか?
お風呂には循環の改善があり、リラクセーション効果や、筋肉の緊張の緩和など多くの効果があります。腰痛にも効果を発揮することも多く、ほとんどの場合、ゆっくりお風呂に浸かることは良い結果を招きます。稀に炎症が起こっている場合や、自律神経系の異常がある場合などは余計に辛くなることがあるので、あまり温めることなく、冷やすことで楽になることがあります。
原因のわからない腰痛の治療方法はありますか?
腰痛の検査は神経や骨の状態を診ることがほとんどです。それらの検査で異常がないのであれば、関節の動きの悪さや筋肉の緊張などが痛みの原因となっている可能性があり、リハビリの先生に筋肉や関節の動きをチェックしてもらうのも良いと思います。
慢性的な腰痛ですが、腰痛ベルトはつけた方がいいですか?
巻く位置等を使い分けることにより多くの効果が得れ、急性腰痛症から予防まで使えると思います。ただし、保護や固定が目的であるので症状がひどい場合は専門医に相談しましょう。
腰痛には冷シップと温シップどちらがよいですか?
腰痛に対して、明確なエビデンスがあるものは、温熱療法があります、急性腰痛に対する温熱療法は、内服治療と比較して治療開始後4日目の疼痛(痛み)と日常生活のレベルを優位に改善したとの報告がある事から、温シップは良いと考えられます。付け加えさせて頂くと、温熱療法と運動療法を併用した場合には、腰痛に対してより効果的であったと報告されています。
寒冷療法に関しては、医学的には質の高い論文は報告されていません、冷シップに関しては、現段階で有効と言える根拠がありません。
腰痛に効く薬はありますか?
一般的には湿布などの貼付剤や痛み止めの内服薬などの消炎鎮痛剤と呼ばれるものが最も多く使われています。痛みなど症状が強い時、薬に頼ることは決して悪いことではありませんので、医師と相談しながら、ご自身に合う薬を見つけられると良いと思います
腰痛に効果があるサプリメントはありますか?
色々なサプリメントをみかけますが、効果に関しては腰の痛み・関節の痛みが治るとは言えませんが、全く効果がないとも言えないところです。
腰痛は漢方薬で治りますか?
急性期・慢性期や症状により、効く漢方薬の種類が違いますので専門医に相談をお勧めします。
腰痛は食事で改善できますか?
腰痛の原因は様々です。腰痛の予防と改善に効果的な栄養素は、カルシウム・ビタミンD・マグネシウム・タンパク質がよいと言われています。
プールで歩くのは腰痛に効果がありますか?
水中運動は体への負担が少なく、メリットの1つとして「浮力」があります。水中では浮力により体重が10分の1程度になり、腰の痛みや膝の痛みを軽減します。また、背中やお尻、ふとももなど普段良く使う筋肉を緩める作用も大きく、リラックス効果もあります。浮力が働く状態では、日頃鍛えにくいインナーマッスルを使った動きが出来るというメリットもあります。
腰痛で牽引が必要な場合とはどのような場合ですか?
腰痛に牽引はエビデンスもあるようですが、腰痛患者全般に牽引が有効である可能性は低いようです。
腰痛で整形外科に通院していて、湿布の処方と電気治療のみですが、続けて通院していれば治りますか?
湿布も電気治療も、痛みの対処療法という位置づけになります。
腰痛を治すにはどうすればいいですか?
姿勢などの改善・ストレッチ・筋トレなど症状により色々あります。まず、医療機関へ相談し診断してもらうことをお勧めします。
腰痛と筋力低下は関係ありますか?
ストレッチや腹筋、背筋を毎日続けることは再発予防にも有効であり、シップは、慢性腰痛の場合には温湿布が効果的だそうです。原因不明の腰痛は、温冷どっちでも「気持ち良ければ良い」との意見もあり、冷シップを貼ることにより、痛みが和らぐこともあります。
腰痛の時にお風呂で温めたほうがいいですか?
入浴には循環の改善があり、リラクセーション効果や筋肉の緊張の緩和など多くのよい効果があります。腰痛にも効果があり、ゆっくりお風呂に浸かるとよいでしょう。また、炎症が起こっている場合などは、お風呂上りなどに余計に辛くなり、痛みを助長してしまう事もあります。
スポーツをしており、腰痛の為、痛み止めを服用したり、注射を打ってもらったりしてますが、ずっと続けても体に影響はないですか?
色々な痛み止めの薬の種類があり、様々副作用があります。医師の指示に従ってください。

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