腰痛疾患に関する記事
腰痛症
腰痛症とは?
「腰痛=腰痛症」と言われることが多いのですが、腰痛症の正式な定義は「原因となる病変が認められない下肢の痛みなどの神経症状を伴わない腰痛」のことを言います。
腰痛症の症状はひとによって「刺すような痛みや」「鈍い痛み」「響く痛み」といった痛みの症状の伝え方が異なります。
その理由として、腰痛症=「原因となる病変が認められない下肢の痛みなどの神経症状を伴わない腰痛」として扱われることから腰痛症の定義の範囲が非常に広い為、同じ腰痛症の診断でも、症状の表現の伝え方が異なると言えます。
あと、腰痛症=椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症ではないですが、もし、下肢に痺れなどの症状が出始めたら、病状が悪化して腰に負荷がかかった為、結果、脊柱管狭窄症や椎間板ヘルニアになったということも考えられます。
急性期腰痛と慢性期腰痛
腰痛症は「急性期」と「慢性期」の2つに分けて説明されることが多く、腰痛の症状の出方が異なりますので分けてご説明させていただきます。
急性期の腰痛
急性期の腰痛症の定義として痛みが発生してから4週間以内に痛みがおさまる腰痛のことを言い、症状として、急な痛みが腰を激しく襲い、代表的な症状として「ぎっくり腰」があります。
ぎっくり腰は、重たいものを持ち上げようとした場合や腰を急に強くひねってしまった結果、別名『魔女の一撃』とも言われる背後から激しい腰の痛みが現れます。
その痛みに襲われるとしばらくは歩くことは難しいほどの痛みです。
慢性期の腰痛
慢性期の腰痛は急に腰に対して激しい痛みを与えることはありません。
但し、毎日の腰への疲れが蓄積している為、筋肉が緊張して張っているまたはコリがあることから、重く鈍い痛みがじわじわと長期間続く傾向があり、急性期とは異なり、急に痛みがおさまる、完治することはありません。
慢性期腰痛の代表例として挙げられるのが筋筋膜性腰痛です。
慢性期腰痛の原因として以下の内容があげられます。
腰痛症のQ&A
- 腰痛予防・改善方法が簡単に家で出来るものはありますか?
- お風呂には循環の改善があり、リラクセーション効果や、筋肉の緊張の緩和など多くの効果があります。腰痛にも効果を発揮することも多く、ほとんどの場合、ゆっくりお風呂に浸かることは良い結果を招きます。稀に炎症が起こっている場合や、自律神経系の異常がある場合などは余計に辛くなることがあるので、あまり温めることなく、冷やすことで楽になることがあります。
- ここ数年、腰痛に悩まされてますが、病院か整骨院ではどちらに行ったほうがいいですか?
- 腰痛の検査は神経や骨の状態を診ることがほとんどです。それらの検査で異常がないのであれば、関節の動きの悪さや筋肉の緊張などが痛みの原因となっている可能性があり、リハビリの先生に筋肉や関節の動きをチェックしてもらうのも良いと思います。
- 原因のわからない腰痛の治療方法はありますか?
- 腰痛の検査は神経や骨の状態を診ることがほとんどです。それらの検査で異常がないのであれば、関節の動きの悪さや筋肉の緊張などが痛みの原因となっている可能性があり、リハビリの先生に筋肉や関節の動きをチェックしてもらうのも良いと思います。
- 腰痛で整骨院か接骨院に行こうと思いますが違いは何ですか?
- 腰痛の要因は様々なものがありますが、マッサージ効果があるのは筋肉の緊張や循環障害、関節の動きの悪さからくる痛みです。骨や神経などによる痛みは刺激で症状が悪化することもありますので、痛みがある時は安易にマッサージなどを行うことなく、医療機関で適切な診断を受けることをお勧めします。
- 腰痛で朝起き上がるのが辛いのですがどうしたら良いですか?
- 腰痛で痛みがあるときはなかなか思うように起き上がることが出来ないものです。腰が痛むときの起き上がり方のコツは、まず横向きになることです。どちらでも痛くない方に横向きになり、そこから下になった方の肘をついて徐々に上体を起こしていく方法が最も腰に負担がかかりません。真っ直ぐに起き上がる方法は、腰への負担が強く、より大きな筋力が必要ですので、避けた方が良いでしょう。
- 天気が悪い日は腰痛が辛いです。
- 雨が降ると古傷がうずいたり、体調が悪くなる方がおられます。このような天候の変化によって体調不良や痛みを感じたりすることを「気象病」とよびます。天候の変化は、湿度や気圧、温度の変化であり、それに対して体内の分泌物や循環状態、自律神経系に混乱が起こり、痛みや体調不良を引き起こすと言われています。対策としては、まず栄養と休養で、また適度な運動や入浴で血行を良くし、環境の変化に身体を慣れさせておくことなどがあげられます。
- 就寝中寝返りをする度に腰が痛く目が覚めるのですがどうすれば良いですか?
- 寝転がった姿勢は腰に体重がかからないため、本来は負担が少ないですが腰の痛みを訴える方は多いです。寝る姿勢での痛みで最も多いのは、仰向けで脚を伸ばした姿勢です。膝の下にクッション等を入れ脚を立てるか、横向きで少し丸まって寝転がると楽です。
- 事務仕事をしているのですが、最近は長時間座っているのがしんどいのですがどうすればいいですか?
- 腰に優しい姿勢をとるためには、椅子の一番奥までお尻を入れ深く座ります。そして、真上に手を伸ばして大きく伸びをし、そのままゆっくりと降ろし肩の力を抜き顎を少し引きます。背骨がだいたい正しい姿勢におさまります。あと、デスクワークの際は常にその姿勢を保てるような机や椅子の高さ、ディスプレイの位置などを合わせると良いでしょう。
- 腰痛には年齢・体重などは関係ありますか?
- 腰痛と年齢は色々なデータがありますが特に大きな特徴はありません。体重が重ければ腰への負担も大きくなります。また、体重増加に伴う姿勢の変化も腰への負担を増加させる一因となりますので、肥満の方は腰痛になりやすいでしょう。
- 腰痛と喫煙は関係ありますか?
- ほとんどは原因不明の腰痛でありますが、血流と関係が深いです。腹部の血流がタバコによって低下し腰痛が起こります。また、椎間板には血管がないので、栄養分は椎間板の周囲の血管などから吸収するので、喫煙によって、この血管も収縮を起こして血流が悪くなり、栄養が行き渡らなくなり椎間板が変性します。タバコの本数が増えるほど、腰痛の発症が増えることも分かっています。
- 腰痛と筋肉痛と違いは?
- 一般的に痛みは、3日から長くて1週間程度で回復するのが筋肉痛で、痛みの原因が思い当たらず、時間がたってもなかなか痛みが治まらない場合腰痛となります。
- 腰痛ではすぐに病院に行かないと思いますが、どのような症状になれば病院へ行ったほうがいいですか?
- 腰痛のきっかけはさまざまですが、痛みなどの症状だけで医療機関の受診の必要性の有無を判断するのは難しいです。まず、医療機関へ相談してください。
- 腰が痛くなり整形外科へ行きましたが、異常なしと言われたのですが、本当に大丈夫ですか?
- レントゲンやMRIで画像診断をし、筋肉の炎症などは異常が写らなく、場所の特定も出来ないので異常なしや原因不明となるようです。また痛みが持続するようでしたら、医師に相談をお勧めします。
- 普段は何ともないですが、運動をすれば数日、腰痛になります。どうすればいいですか?
- 負荷をかけ過ぎると腰痛が出現したりします。専門医に相談し運動等のアドバイスをうけてください。
- 重い荷物を持ち上げようとすると、腰に激痛が走り持ち上げることが出来ないのですがどうすればいいですか?
- 出来るだけ腰に負担がかからない持ち方を心がけてください。負担がかかりにくい持ち上げ方はスクワット運動のうようなし、持ち上げた後は腰を反らす様にしましょう。
- 挨拶などの時、お礼をすると腰が痛くて深くお辞儀ができないのですがどうすればいいですか?
- 前かがみになると、症状が悪化するのは「前屈障害型腰痛」です。医療機関へ相談をお勧めします。
- 中腰になると何か支えていないと腰が痛くて立てないのですがどうすればいいですか?
- インナーマッスルの強化やストレッチをしてみるのもよいですが、医療機関へ相談をお勧めします。
- 腰痛には、高反発と低反発のマットどちらがいいですか?
- ベッドの硬さについては、体重、背骨の状態などによって個人差があり、一概には言えません。1つの目安として、仰向けに寝転がった際、腰の下に手が入らない程度に身体が沈むこと(お尻(骨盤)・背中の2点に均等に圧がかかっている感覚が得られること)で、後は枕で頭の位置を決められれば良い姿勢が作れます。
- 腰痛の85%は原因不明だと聞きますがなぜですか?
- レントゲンやMRIで画像診断をし、筋肉の炎症などは異常が写らなく、場所の特定も出来ないので異常なしや原因不明となるようです。